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【キシリトールガムで、ホントに虫歯予防できるの?】

2020.07.23

こんにちは。
今日は、キシリトールガムの効果や食べ方、選び方などについてお話をいたします。

まず、キシリトールってご存知でしょうか?
キシリトールとは、むし歯予防として効果があることが実証されている人工甘味料です。
人工甘味料には2種類あり、甘味成分を人工的に作った「合成甘味料」と、自然の素材成分で作った「糖アルコール」に分けられます。キシリトールは「糖アルコール」の一つで、イチゴやナスなどにも含まれている天然素材の甘味料であり、砂糖と同程度の甘味を持ちます。

そこで、「甘いものを食べると虫歯になる」というのはよく聞くお話だと思いますが、なぜ、キシリトールが配合されたガムは、虫歯予防に効果があるのでしょうか?

実は、口腔内にいるムシバ菌は、お口の中に砂糖(ショ糖)が入ってくるとそれをエサとし、フン(代謝物)として酸を出します。その酸が歯を溶かすので、私達は虫歯になってしまうのです。
しかし、キシリトールはムシバ菌に酸を作らせることがありません。そのため、虫歯の発生を防ぐ効果が証明されているのです。

また、キシリトールガムを取り入れるときは、食後に噛むのが効果的です。
食事のあとはお口の中のpHが酸性に傾いてしまいます。歯は酸性に弱いので、酸性の状態が続くと脱灰して(溶けて)しまいます。
それを中性に治す働きを持つのが「唾液」です。
ガムを噛むことで唾液がたくさん出ます。
その唾液が、脱灰した歯を修復する「再石灰化」に役立ってくれるのです。

キシリトールの甘みはすぐなくなってしまいますが、15~20分は咬み続けましょう。
長い時間キシリトールが歯の表面に触れるとともに、だ液がたくさん出てきて虫歯予防の効果が高まります。

星️実際、どれぐらいの量を噛むと良いのでしょうか?

気をつけなければいけないのは、1日に20~30gほどの量を過剰摂取すると、副作用として腹痛や下痢を引き起こしやすくなります。
1日の合計量として5〜10gを、3〜4回以上の回数に分けて摂取すると、最も齲蝕予防効果を期待できると言われています。
歯科医院専売のキシリトールガム(キシリトール含有100%)の場合、1日4粒(朝・昼・夕食後・寝る前の歯磨き前に)噛むのがオススメです。
残念ながら、天然の成分で薬ではないので、即効性は期待できませんが、2週間目ころからムシバ菌の数が少なくなりはじめ、少なくとも3ヶ月後には「虫歯になりにくい」レベルに達し、1〜2年摂取しつづければ、その効果を有効に持続させることができるといわれています。

キシリトールガムの選び方のポイントを紹介します。
①糖類が0gであること
キシリトールが入っていても、ショ糖が入っていては、結局ムシバ菌にエサを半分あげているようなものです。
なので、キシリトール以外の甘味料としてはソルビトール・マルチトールのようなものがよいです。一般的に○○トールという甘味料は、キシリトールと 似たような構造をしており、むし歯にならないことが特徴です。

②酸性物を含まないこと
それ自体が酸性である、クエン酸や果汁入りなどのものは避けるとよいでしょう。その酸性度にもよりますが、脱灰(歯が溶ける)の危険があります。

星️キシリトールガムを噛めば歯磨きは必要ないのでしょうか?

いいえ、そういうわけではありません!
ムシバ菌のやっかいなところは、歯にこびりついて菌同士が集団生活をしている、という点にあります。とても頑固にくっついて、ガムを噛んだ程度では落ちません(お風呂掃除のときの、こすらないと落ちないヌルヌルした汚れ…アレに似ています)。
なので、やはりそういった汚れは、歯磨きやフロス(糸ようじ)で地道に落とすしかないのです。
なので、歯みがきはきちんとおこなって下さい。
キシリトールには、粘着性のあるプラーク(歯垢)をサラサラさせてくれる働きもあるので、ガムを噛んだ後に歯みがきをすると、プラークを簡単に取り除くことができるようになります。

星️キシリトールは、妊婦さんやこどもにもオススメです。

特に産後、お子様へのむし歯菌の感染が抑えられると言われているので、むしろ妊婦さんにとってはもってこいの予防法と言えるかも知れません(過剰摂取するとお腹がゆるくなるので、食べすぎには注意です!)。
もちろん、香料などでつわりがひどくなってしまう妊婦さんや、ガムを間違えて飲み込んでしまうような低年齢・高齢者の方は、危険なのでやめておきましょう。
また、まれに花粉症の一種である白樺アレルギーを持つ方がいらっしゃいます。キシリトールガムを噛んでくしゃみや目、鼻のかゆみなどのアレルギー症状が出た場合も、やめておきましょう。

キシリトールは、厚生労働省から食品添加物として認可を受けており、十分な安全性が確認されています。
残念ながら、キシリトールだけで虫歯予防!という訳にはいきませんが、通勤中、仕事、家事などをしている間にも手軽に取り入れやすい方法だと思います。
また、キシリトールには「虫歯予防」だけでなく「血糖値の急激な上昇を(砂糖に比べて)抑える」という効果もあったり、単純にガムを噛むことで脳が活性化したり、というオマケの効果もあります。

ご興味があれば、日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?