安城市の歯科医院なら一歩先を目指す神谷歯科医院

診療時間
9:00 - 12:30 / 15:00 - 18:00
9:00 - 12:00 / 13:00 - 16:00(土曜日のみ)
休診日
木曜日、日祝日

×

ブログblog

ヘルパンギーナ―ウイルス性疾患

2023.07.04

口の中に水泡ができた!熱もある!いったいこれは何?

ヘルパンギーナって名前が出てくるけれで、いったい何?

こんにちは。安城の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

最近この病気に名前を聞いたことがある人が増えているのではないかと思います。そうです!最近これにかかる人(子)が増加しているとのことです

報道関係から、政府の松野官房長官が、記者会見で話題にされたそうです。

それによると、子どもを中心に夏に流行しやすい感染症「ヘルパンギーナ」の患者数が4年ぶりに警報レベルとなっていることについて、松野官房長官は注意を呼び掛けたとのことです。
 松野官房長官曰く、「新型コロナの発生以降、昨年までは小規模な流行にとどまっていましたが、今年は全国的に6月上旬時点ですでに過去3年間の流行のピークを超える患者数が発生していると承知しています」。 

ヘルパンギーナは初夏から秋にかけて子どもを中心に流行する代表的な感染症です。

原因はコクサッキーウイルスの1種で、感染者の年齢は5歳以下が9割以上で、1歳代がもっとも多いとのことです。

また季節としては、日本では5-9月が多く、7月がピークとなります。

例年、西から東へと感染者が増加します。

潜伏期は2-4日程度で、突発的な高熱で始まり、口の中や咽頭に多数の水疱や潰瘍を形成します。歯科ではここが関係します。

症状としては、咳、食欲減退、よだれが出るなどがあります。

また口腔内の痛みや不快感から、乳児の場合には哺乳を嫌がり、脱水症状を起こすこともあります。

39℃台の発熱時に熱性痙攣を伴うことがあり、まれに無菌性髄膜炎、急性心筋炎などを合併することもあります。重症化した場合には入院が必要になるということです。

しかし、通常は数日で解熱して口腔内潰瘍も治ってきます。

 予防法としては、ワクチンはありません。よって、感染者との接触を避けることです。

またマスクの着用も必要になることがあるかもしれません。手洗いも励行されているようです。この辺りは新型コロナウイルスとの共通点がありそうです。

実際新型コロナ感染症流行時にはヘルパンギーナ患者は例年の10分の1しか出なかったという報告があったそうです。

 

いかがでしょうか。

ウイルス性疾患なので、前述したように、新型コロナウイルスの対策をしていただければよろしいかと思います。

最近新型コロナ感染症も5類の分類となり、対策が緩くなってきていますので、今一度予防に目を向けてみましょう。