顎の大きさとものを噛む回数
2020.10.08
(✳2020年10月8日更新)
『顎の大きさとものを噛む回数』
『一口30回』
こんにちは。安城市の神谷歯科医院、院長の神谷繁彦です。
先日子供の歯並びはなぜ悪くなるのかをお話しました。
その中で顎の大きさについてお話しし、そこでものをよく噛むことことを項目に上げました。
それで最近の皆さんのものを噛む回数についてお話したいと思います。
昔は今ほど火などを使って食べ物を調理することが少なかったように思います。
お湯でコトコト煮る料理は少なく、焼いて食べる、またはそのまま歯などでつぶして食べることが多かったようです。
当然ものを噛む回数が多く、たぶん4,50回は噛んでいたのではないかと思います。
これが顎の骨にも影響しているようです。
江戸時代の人の顎の骨を見ると幅が大きく頤(下顎の先)はあまり出ておらず、がっちりした下顎の骨格でした。
現代ではご飯は柔らかくなり、またほかの食物も柔らかく、味も濃くなって一口4,5回で飲み込んでしまうこともかなり多くなりました。
その結果、筋肉や骨が十分に成長できずに、あごの骨が小さくなってきています。
もう一度よくものを噛むようにしましょう。
唇を閉じて、右の奥歯で10回、左の奥歯で10回、口の中の食べものを両側に振り分けて左右一緒に10回というように、左右バランスよく噛むといいでしょう。
また食事をする時の姿勢も大切です。
頭をまっすぐにして、正しい姿勢で食べるよう心がけましょう。そして食べているときに足をブラブラさせないことも重要です。
足をつけることで噛み合わせの力が入るのです。
一口30回、時間に迫られて生活している我々にとってなかなか大変かもしれませんが、そのような習慣を子供さんに身に着けてもらうといいのではと思いおます。
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