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誤嚥性肺炎とは?むせがなくても起こりうる!

2021.12.03

『ものを飲みこみ違いをすると肺炎になるの?』

『全くむせなくても肺炎になる?』

 

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です

先日私が喫茶店に入ってコーヒーを飲んでいました。すると、あるときに突然むせんだのです。

周りにコーヒーをまき散らして店にお迷惑をおかけしました。すいません。

 

さて物を飲み込む働きを嚥下と言いますが、誤嚥というのは口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを言います。

つまり、気管に何か(主に食物、液体)が入ってしまうことです。

その結果、上記のようなむせが起こるのです。

通常は咽頭周囲の筋肉のバランスの取れた運動によってこれは起こりません。

ところがこの協調が崩れると誤嚥が起こるのです。

若い時は気管の奥にものが入らないようにむせが起こって、間違って入ったものを出すのですが、気を付ければいけないのは高齢者です。

高齢者は不顕性誤嚥と言ってむせが起こらないのに気管に異物が入ることがあります。

飲みこむものは唾液や食べ物、あるいは胃液などが多いのですが、問題はそれらによって肺炎が起こることです。。

問題は誤嚥したものの中に細菌が入っていることです。

若いうちは体の抵抗力があり、それらの細菌に打ち勝つのですが、高齢になると不顕性誤嚥が多くなり、それだけ最近に侵されやすくなります。

それだけでなく、体の抵抗力が落ちてくるので、それらの細菌を退治しきることができなくなることも多々あります。

それが原因では肺炎が起こることがあり、それを誤嚥性肺炎と言います。

誤嚥性肺炎は意外に多く、死亡率も高いほうになります。

よく新聞の訃報欄に「肺炎のため死亡」とありますが、これが主な原因です。

 

さてその原因菌ですが、頻度が高く全肺炎の40%を占めるのが肺炎球菌です。

高齢者に限ってみると全肺炎の70%以上は誤嚥性肺炎です。

その他にも原因となる微生物によって、マイコプラズマ肺炎やレジオネラ肺炎などがあります。

しかし、誤嚥性肺炎の場合、原因菌は実は口腔内の細菌が多く、充分な予防効果が期待できません。

そうなんです!口腔内の細菌が主な原因なら、歯科でかなりの予防ができそうです!ではその予防法は?

長くなるので次回に掲載します。