安城市の歯科医院なら一歩先を目指す神谷歯科医院

診療時間
9:00 - 12:30 / 15:00 - 18:00
9:00 - 12:00 / 13:00 - 16:00(土曜日のみ)
休診日
木曜日、日祝日

×

ブログblog

歯の衛生予防週間―その内容と歴史

2023.05.31

歯の衛生予防週間って何?

歯の衛生予防週間にどんなことをやっているの?

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

もうすぐ歯の衛生予防週間が始まります。

期間は6月4日から10日までです。

私が子供のころは「虫歯予防デー」とうたっていたのを覚えています。

そういえばこの歯に関するキャンペーン、歴史的にどのように変わってきたのでしょう?

まずはこのキャンペーンの目的です。

この週間は、歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せてその早期発見及び早期治療等を徹底することにより歯の寿命を延ばし、もって国民の健康の保持増進に寄与することを目的とする、と厚生労働省は謳っています。

実際は厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医会が実施している週間です。

やはり歯の健康はどの時代でも重要なのです。

歴史を紐解くと、最初は1928年、日本歯科医師会が、「6(む)4(し)」にちなんで6月4日に「虫歯予防デー」を設定し、国民にPRして実施していました。

そして1939年(昭和14年)には「護歯日」、1942年(昭和17年)に「健民ムシ歯予防運動」と変化しました。

1943年からたぶん戦争の影響でしょうか、中止されていましたが、1949年(昭和24年)、これを復活させる形で「口腔衛生週間」が制定されました。

1952年(昭和27年)に「口腔衛生強調運動」、1956年(昭和31年)に再度「口腔衛生週間」に名称を変更し、1958年(昭和33年)から2012年(平成24年)まで「歯の衛生週間」、そして2013年(平成25年)より「歯と口の健康週間」になっています。

さて、その主な内容です。

日本歯科医師会

毎年、日本歯磨工業会と共同でポスターを作成し、関係方面に配布している他、新聞への啓発広告掲載や歯科診療所掲示用啓発ポスターの作成、シンポジウムの開催、テレビCMの放映などを行っています。

 

都道府県歯科医師会、郡市区歯科医師会

全国各地で独自に啓発イベント等を展開しています。

例を上げますと、歯に関するクイズ、キャラクターショー(私も昔アンパンマンショーをやりました。当然ばいきんまんとはみがきまん出演です。)、紙芝居や踊り、歯に良い料理試食、石膏で手形作製など。

もう少し医学的な面での催しは、歯と口の健康相談、口腔がん検診、食習慣の診断・指導、咀嚼力の診断を行う咀嚼ガム検診、発育歯科検診、むし歯予防のための歯磨き指導、入れ歯相談、口臭測定、口腔内カメラによる口腔内診査、位相差顕微鏡を使った口腔内細菌の観察、体組織・骨密度測定、フッ化物塗布、唾液から菌の数や活動性を調べるRDテスト、歯並び相談、口腔年齢測定、歯の色測定などです。

表彰ものとして、親と子のよい歯のコンクール、高齢者のよい歯のコンクール(地域によっては今8020コンクール募集しています)、図画ポスター及び標語コンクール、などです。

このように各地で様々な趣向を凝らして実施しています。

また、毎年標語も決めており、2023年度(令和5年度)は「手に入れよう 長生きチケット 歯みがきで」です。

この標語、過去には以下のように決めておりました。

2022年度(令和4年度)           いただきます 人生100年 歯と共に

2021年度(令和3年度)           一生を 共に歩む 歯自分の歯

2020年度(令和2年度)           咲かそうよ 笑顔の花を 歯みがきで

2019年度(令和元年度)           いつまでも 続くけんこう 歯の力

2018年度(平成30年度)       のばそうよ 健康寿命 歯みがきで

2017年度(平成29年度)       「おいしい」と 「元気」を支える 丈夫な歯

2016年度(平成28年度)       健康も 楽しい食事も いい歯から

2015年度(平成27年度)       おくりたい 未来の自分に きれいな歯

2014年度(平成26年度)       歯と口は 健康・元気の 源だ

2013年度(平成25年度)       健康は 食から 歯から 元気から

2012年度(平成24年度)       歯みがきは じょうぶなからだの 第一歩

2011年度(平成23年度)       みがこうよ 未来へつなげる じょうぶな歯

2010年度(平成22年度)       広げよう 「噛(か)む」から始まる 健康づくり

2009年度(平成21年度)       かみしめる 生きる喜び 歯とともに

2008年度(平成20年度)       ありがとう いつもはたらく 歯に感謝

2007年度(平成19年度)       ずっとずっと いっしょがいいな 自分の歯

2006年度(平成18年度)       ごちそうさま おはしをブラシに 持ちかえる

2005年度(平成17年度)       じょうぶな歯 いつもごはんが おいしいね

2004年度(平成16年度)       いつまでも すてきな笑顔と かがやく歯

2003年度(平成15年度)       わたしの歯 みらいへつづく たからばこ

2002年度(平成14年度)       じょうぶな歯 健康づくりの 第一歩

2001年度(平成13年度)       歯がつくる こころの元気 からだの元気

2000年度(平成12年度)       めざそうよ 家族全員 きれいな歯

1999年度(平成11年度)       かがやく歯 あなたの笑顔の パートナー

1998年度(平成10年度)       いつまでも みがいてかんで じょうぶな歯

1997年度(平成 9年度)       80年 心も元気 歯も元気

1996年度(平成 8年度)       おいしいね かめる喜び みんなの幸せ

1995年度(平成 7年度)       心がけ ひとつでのびる 歯の命

1992~1994年度

(平成4~6年度)           長生きは 丈夫な歯から 歯ぐきから

1988~1991年度

(昭和63~平成3年度)              歯がだいじ 食べる楽しみ いつまでも

1972~1987年度

(昭和47~62年度)    よい歯で よくかみ よいからだ

1970、1971年度

(昭和45、46年度)    歯をみがこう それが我が家の 合言葉

1969年度(昭和44年度)       ―

1959~1968年度

(昭和34~43年度)    よい歯で よくかみ よいからだ

1958年度(昭和33年度)       よい歯で よくかみましょう

1957年度(昭和32年度)       強い歯は 母でつくって 子で守れ

1955、1956年度

(昭和30、31年度)    よい歯で よくかみ よいからだ

1954年度(昭和29年度)       歯は健康のみえる窓

1952、1953年度

(昭和27、28年度)    歯は健康の見える窓

1951年度(昭和26年度)       いつも清い歯 丈夫なからだ

1950年度(昭和25年度)       みんなで受けよう歯の検査

1949年度(昭和24年度)       からだも 心も輝く よい歯

1943~1948年度

(昭和18~23年度)    ―

1941、1942年度

(昭和16、17年度)    よい歯で よくかみましょう

1940年度(昭和15年度)       強い歯は 母でつくって 子で護れ

1939年度(昭和14年度)       歯牙の愛護に 輝く体位

1938年度(昭和13年度)       正しい歯列で 輝く健康

1937年度(昭和12年度)       つとめて受けよ 歯の検査

1936年度(昭和11年度)       強い身体に 丈夫な歯

1935年度(昭和10年度)       健康は先ず 歯から

1934年度(昭和 9年度)       御国を守れ 歯を護れ

1933年度(昭和 8年度)       歯は健康の第一線

1932年度(昭和 7年度)       強い歯をつくれ

1931年度(昭和 6年度)       よい歯で よく噛みましょう

1930年度(昭和 5年度)       六歳臼歯を大切に

どの年代の方でもどれかをちらりと耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

いかがでしょうか。

歯や口腔の健康を保つのに我々も頑張っています。国民、市民に動機付けや意識を高めてもらうのに努力しているのです。

これをきっかけとして歯や口腔の健康に対する意識が高まれば幸いと願っております。