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歯みがきのしかたの変遷、今はスクラビング法!

2020.08.27

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

 

前回は歯みがきの方法についてお話ししました。それならどの方法を取るのが一番いいのでしょう。

これには実は歴史があるのです。

 

太平洋戦争前は歯肉炎は歯周病という言葉はなかったようです。歯ぐきの病気に関して言われたのは歯槽膿漏という言葉でした。つまり、歯ぐきから膿が出て初めて歯周病と言われていました。

現代では歯周病のうちの炎症については現代では歯肉炎、歯周組織炎に分かれますが、このころは歯肉炎はあまり重視されなかったようです。

 

戦後になってから、歯周病が重視され始めてきました。

歯周病の原因について大きな3要素は宿主抵抗力、病原菌、口腔内環境ですが、最初に注目されたのが宿主抵抗力です。

そのため、如何に歯肉の抵抗力を高めるための方法はどうしたらいいのかを考えた時期でした。その結果、歯肉のマッサージが最良という結論に至りました。

歯磨きの方法も歯肉のマッサージを一番行いやすいローリング法が推奨されました。

 

1980年ごろにその考えががらりと変わり、お口の中の病原菌を減らすという考え方に変わりました。

特に歯ぐきと歯との境付近の汚れ=プラークが問題になり、これをいかに減らすかということに注目が集まりました。

健康保険でもその付近の汚れを重視するようになり、歯磨きの方法もスクラビング法が推奨されるようになりました。

テレビで歯磨き剤や歯ブラシの広告でも昔はローリング法でしたが、今はスクラビング法で行っているのに気が付いたでしょうか?

 

もちろん、当院でも歯磨きはスクラビング法の指導を中心に行っております。

ただ、患者さんを診ていると、スクラビング法は習得するのに少し手間がかかるようです。

しかし、歯みがき指導を平均4回ぐらい行って皆さんは覚えていきます。

いい歯みがきの仕方を当院では指導しておりますので、常にお口の中を清潔に保ちたい方はご相談ください。