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歯石っていったい何なの?

2020.09.13

こんにちは。安城市の神谷歯科医院院長の神谷繁彦です。

前にプラーク(歯垢)について書きました。

もう一つ、口の中によくたまるもの、歯石について書きます。

 

歯石ができるのは、プラークが最大の原因です。歯石がいきなりできるのではありません。

まず歯の表面にプラークが溜まり、それを除去せずに放置すると、プラークの中に唾液の成分であるカルシウムとリンが沈着し、どんどん硬くなっていきます。これが歯石です。

 

歯石は2種類あります。

歯ぐきの上にたまるのを歯肉縁上歯石と言います。

そして歯肉縁下(歯周ポケット)にたまるものを歯肉縁下歯石と言います。

 

歯肉縁上歯石は唾液中の成分に由来するもので、色は通常灰白色です。唾液腺の開口部の近くによくできます。形成速度は速いですが歯面への接着力は弱く(歯ブラシでは取れませんが)、比較的容易に除去することができます。

歯肉縁下歯石は歯周ポケット内にたまるもので、感染した歯周組織からの浸出液や血液が混じっているために色は黒褐色です。形成速度は歯肉縁上歯石に比べると遅いですが、密度が高く接着力も強いため除去するのに手間がかかります。

成分は歯肉縁上歯石では16 – 51%が、歯肉縁下歯石では32 – 78%が無機質で、残りが有機質です。

無機質はリン酸カルシウムや炭酸カルシウム、リン酸マグネシウムなどです。

有機質は死滅した菌、剥がれた上皮細胞、白血球などです。

縁上歯石では唾液の中の糖タンパク質、縁下歯石では赤血球なども含まれます。

 

よく歯石は歯の揺れを抑えるので残してほしいといわれる方がおられますが、これは大間違いです。

確かに揺れは抑えられる場合もありますが、歯石に口の中の微生物がよくくっつくため、歯周病が急速に進みます。

よってできるだけ溜めないほうがいいのです。

 

半年ほどたつと皆さんのお口の中にはどうしても歯石が溜まります。

神谷歯科医院では期間が空いてこられた方には原則として歯石を除去してから治療を行うようにしています。

しっかりとお口の管理をされたい方は定期的に当院においでください。