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歯周病と認知症の関係

2020.10.10

(✳︎2020年10月10日更新)

「歯周病と認知症」

「アルツハイマー病」

安城市の神谷歯科医院、院長の神谷繁彦です。

先日、蛭子能収氏が自ら認知症と発表されました。

認知症はご存知の通り、脳の活動低下の病気です。

症状によってアルツハイマー型、レビー小体型、脳血管障害型、前頭側頭葉変性型の4種類に分類されます。

この中で一番多いのがアルツハイマー病です。

 

アルツハイマー病は、「アミロイドベータ」などの異常なたんぱく質が長年、少しずつ脳に蓄積し、発症や症状の進行につながるとされています。

今までアミロイドベータがどこでこれが作られ、どのように蓄積されるかがわかりませんでした。

最近、歯周病の原因菌が体内に入ってこの異常たんぱく質、アミロイドベータを体内で産生し、それが蓄積されるということがわかってきました。

 

マウスを使った実験では、歯周病菌が体内に入ることでアミロイドベータを運ぶ受容体たんぱく質が約2倍に増加し、脳細胞でのアミロイドベータの蓄積量も10倍に増えたということです。

暗い部屋に入れば電気ショックを受けることを学ばせたマウスの記憶実験で、正常なマウスは5分間、明るい部屋にとどまり続けましたが、感染マウスは約3分で暗い部屋に入ってしまい、記憶力低下が裏付けられました。

 

もし前述のように歯周病がアルツハイマー病を悪化させる要素ならば、歯周病の治療はアルツハイマー病の発症や進行を遅らせることができる可能性があるということで、アルツハイマー病の進行を遅らせる有効な手段になり得るかもしれません。

世の中8割の方が歯周病があると言われるこのごろ、誘発する病気の一つである認知症が歯周病治療で予防できればと思います。